ネパールのミーナさんから届いたビデオ 2002-1-14

中塩 みあき  ビデオの画像

 ネパールのミーナさんからネパールでの活動のビデオが届いた。

 ビデオにはミーナさんが支援しているポカラにある盲学校の生徒たちとスタッフが紹介され、学校での生活風景が手にとるようにわかる。生徒たちは皆ネパールの貧困家庭に生まれた視覚障害を持つ子供たちである。ミーナさんをはじめとするスタッフの皆は暖かく生徒たちを育てる。ポカラはヒマラヤトレッキングの基点であり、たくさんの外国人も訪れるヒマラヤを一望できる美しい観光の町である。

 私はネパールを旅した時にミーナさんに案内されその盲学校を訪問して、子供たちがあまりにも純粋で心が美しいので涙が出てしまったが、又ビデオを見ながら泣いてしまった。生徒たちが歌う歌声は天使の歌声のように美しく響き、生徒たちが奏でる演奏は私たちを心の底まで癒してくれる。

 子供たちは皆貧しい家庭に生まれ、虐待されたり、路上生活をしていたのだが、ミーナさんたちが盲学校に連れてきて、勉強できるようになった。どうしてネパールには視覚障害の子供たちが多いかといえば、母親が栄養失調のまま若くして妊娠するからであり、これは女性の教育問題にも起因する。生徒たちはハンディを背負いながらも今では盲学校で満ち足りた顔をして幸せそうに暮らしている。

 盲学校では18歳までの生徒たち60人近くが一同に寄宿生活をしている。彼らは音感が優れているので音楽教育に特に力を入れている。歌を歌ったり、楽器を演奏したり、先日は音楽コンクールに参加して優勝したそうだ。子供たちは英語もちゃんとしゃべってお行儀もいい。

 それにひきかえ、ちょんと目も見えて、食べる物にも困らない先進国に生まれた私たちは、もっともっとと物欲を求め、足ることを知らず、なんと醜く不幸なのだろう。物はあっても心が貧しくなっているのだ。物が有り過ぎて、満ち足りすぎているので、その有り難味に気づくこともない。

 ドン底の境遇にいた子供たちを救ってサポートし続ける女性たちがいる。それがミーナさんたちだ。

 ミーナさんはかつてはカルカッタでマザーテレサと一緒に行動して、アメリカに渡って留学し、カリフォルニアバークレー校で教授まで勤めたエリート女性である。しかしその地位も投げ捨て、母国へ戻り、今貧困の人々のために奉仕活動をしている。社会的地位や経済力や名声があるだけに人間は価値があるのではないとしみじみ思う。

 ミーナさんは、ネパール女性は教育を受けたとしても、家庭に入るだけの女性がいまだに多いと残念がっていた。でも我々日本人女性も既存の利益追求や競争社会の中で既得権が優先され十分に個性が活かされにくく、たくさんの人材も眠っているのではないかと思う。

 この感動的なビデオを見ていただきたいと思う。ミーナさんは2月下旬にも来日し、2か月ほど滞在する予定である。ぜひ彼女に会って元気のパワーを浴びてください。彼女はエネルギッシュで優しく太陽のように明るいのです。

 不況とかいいながらも、私たち日本人は物もあふれ、衣食住にも困らない、平和で安全な国である。これは地球規模で見れば珍しく、最も恵まれている国なのだ。だからこそ、私たち日本人は今何を他の人々に与えられるか、これが先進国の使命だと思う。例えば100円ネパールに送れば、一万円ほどの価値に増幅され人々を豊かさにすることもできるのだ。

 環境問題を含めて21世紀は地球を1つの生命共同体として見る必要がある。

 日本では少子高齢社会が問題であるが、地球規模で見れば人口爆発してそれが21世紀の問題にもなっている。少子高齢対策にしろ、国境を超えて考える方法が新たな解決策になるかもしれないのだ。

 今私はコンゴから来られた客員教授ウフェラさんの仕事も手伝っている。コンゴでは0歳から22歳までの若年層の割合が全体の人口の52%も占めるそうだ。貧しくて学校に行けない子供たちがたくさんいることが社会問題でもあるそうだ。そんな子供たちのためにウフェラさんは子供に本を与え自立させるためのプロジェクトも行った経験も持つ。コンゴではコンピューター技術があれば重宝されるとか、そのお国事情を聞く会を開催することになりましたので、ご気軽に参加してください。1月30日夜7時よりニ子玉川で定員10名、詳しくは http://wwfamily.dyndns.org/event/wufela.html をご覧ください。